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2017.11.16

【特集・毎日ファッション大賞】中里唯馬×谷口丈児対談①

資生堂のファッションへの取り組みのひとつが若手ファッションデザイナーのサポートです。今年で35回を数える毎日新聞社主催の「毎日ファッション大賞」でも、その年の最も輝いた新しい才能に「新人賞・資生堂奨励賞」を贈賞。また受賞デザイナーとコラボレーションした斬新なメッセージ広告も作成し、同紙上で発表しています。

第35回の毎日ファッション大賞「新人賞・資生堂奨励賞」受賞者「YUIMA NAKAZATO」のデザイナー中里唯馬さんと、広告ビジュアルのヘアメイクを担当した資生堂ヘア&メイクアップアーティスト谷口丈児に、今回の広告の伝えるメッセージやモデルとして登場した俳優の窪田正孝さんのことを聞きました。

― インパクトのあるビジュアルですね。モデルで登場していただいた窪田正孝さん、ライダースジャケットがとてもお似合いです。中里さん、今回の衣装、ライダースジャケットでいこうと思った最大の理由は?

中里唯馬(以下中里) モデルが窪田さんと伺ったときから、ライダースがいい、ライダースが似合うんじゃないかっていう直感みたいなものがありましたね。窪田さんは、今の時代を象徴するような男性のひとりでしょう? 同世代の方を中心に、幅広く共感を呼べる方。そういう方にふさわしいのは、奇をてらった服ではなく、シンプルで普遍性のあるものではないかと思いました。

― たしかにライダースはいま男女を問わず人気ですものね。

中里 男性にとっては、スーツの次ぐらいの普遍性があるんじゃないでしょうか。それを自然に着てもらったら響くんじゃないかと。

― 谷口さんは、窪田さんとは既にお仕事をご一緒されたことがあるんですよね。

谷口丈児(以下谷口) はい。ウーノの広告で。本人も、洋服の好みもよく知っています。
― それなら今回の撮影は、やりやすかったでしょう。

谷口 いま窪田さん、アクション系の演技も多いし、身体もストイックに鍛えてるんですよ。頬なんかコケちゃうぐらい。そういうストイックなところが中里さんの服のストイックさと、とても合っていました。

中里 締まってましたね、窪田さん! あのライダースはレディースで、かなり細身なんで、実は心配してたのですが、奇跡的にぴったりフィットしました(笑)。

― ヘア&メイクはこのライダースジャケットに対して、どういう考え方で?

谷口 ヘアのほうでは、革の質感とそろえるようにウエットな質感にしたんですが、あまりストイックに固めてしまうと今の時代性と合わないと思ったので、洗いざらしのようなテクスチャーでラフな感じを出しました。今回は、ビジュアルのテーマが「ジェンダーレス」だったんですよ。美しさには性別も人種も関係ありませんよね。だから、窪田さんにも化粧をしました。といってもペイントっぽく荒々しい方向ではなく、肌にパール感をのせて、ツヤを出して、あくまで美しさ、ビューティーにこだわりました。ヘアは質感で強さを出し、メイクは繊細さ、柔らかさでバランスを取る──そんなアプローチでしょうか。

ファッションと美容が共鳴して創る今回の広告メッセージ「ジェンダーレス」について熱く語るおふたりの話はつきません。次回は、パリのオートクチュールから始まった中里さんと資生堂の美のコラボレーションの軌跡を辿ります。

広告制作のメイキングはこちら。