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2017.11.22

【特集・毎日ファッション大賞】中里唯馬×谷口丈児対談②

資生堂のファッションへの取り組みのひとつ、今年で35回を数える毎日新聞社主催の「毎日ファッション大賞」の「新人賞・資生堂奨励賞」の本年度受賞者は、「YUIMA NAKAZATO」の中里唯馬さん。資生堂は、中里さんのパリ・オートクチュール・コレクションや東京でのコレクションにも協力しています。インタビュー特集第2回のトピックスは、中里さんと資生堂ヘア&メイクアーティスト谷口丈児の、本場パリのランウェイの様子や、おふたりがイメージするこれからの美意識のあり方にまで発展します。

― ところでお二人は、お仕事でのお付き合いは長いんですか?

谷口 1年半ぐらいかな。中里さんのパリのオートクチュールコレクションのヘア&メイクを2回。その前に東京でのコレクションも1度お手伝いしました。

― おふたり、とても息が合っているようにお見受けしますが。

中里 はい、パリコレは限られた時間のなかで、ヘア&メイクのイメージなどの下打ち合わせはここ(YUIMA NAKAZATOのオフィス)で、しっかりやっていくわけですが、ランウェイのショーは最終的には「生もの」と言いますか、現場でのコミュニケーションが重要なんです。谷口さんはどんな状況でもアイデアを出してくれて、キチンと形にしてくださるので、本当に助かっています。
― 中里さんの服作りについて、谷口さんが共感されるところは?

谷口 中里さんの服はとても構築的なんですよ。すごくビューティーな服ですね。そこが資生堂の美意識と振れ合うところだと思うんです。たくさんあるパーツの素材が美しいし、それを組み合わせていく作業そのものも美しい。

中里 ありがとうございます。コレクションをご覧になった方が「この服、新しいけど、きれいだね」と共感してくださるようなビューティー、これだけは絶対に守っていきたいところなんです。

― 谷口さん、ヘア&メイクとして中里さんのコレクションにどう取り組まれているんですか?

谷口 中里さんは、シーズン毎に新しいテクノロジーを使って挑戦されるんですよ。パリにアタックをかけるというか(笑)。毎回少しずつアップデートをされているということなんですが、ショーの雰囲気などはガラリと変わってしまうので、その革新的なアイデアにどうより添って行くか、そこが僕にとってのチャレンジであり、やりがいがあるところなんです。
― 最後に、今回のコラボレーション広告は、窪田正孝さんをフィーチャーしたわけですが、これからの男性の美意識はどう変わっていくでしょう。

中里 自由になってほしいですね。男性はこうあらねばならないという締め付けやタブーから解放され、ひとりひとりが自由に自分を表現していく、その多様性の中に限りない可能性が秘められているんじゃないでしょうか。

谷口 僕もまったく同じですね。一つの美の価値観に縛られるのではなく、さまざまな価値観がお互いをリスペクトしあっていくことがなにより大切だと思います。

「ビューティー」という共通の価値観のもと、互いをリスペクトし、高め合うファッションと美容の関係がみごとに表れているおふたりのコラボレーション。テーブルの上に置いた中里さんのコレクションピースを囲み、インタビュー後もアイデアのキャッチボールは楽しく続きます……。